昭和56年、新年早々から降り出した雪は、ほぼ半月の間、揖斐・奥美濃・飛騨で降り続いた。4日5時50分ごろ、荘川村猿丸の荘川中学校体育館が、雪の重さによって倒壊した。5日には、高鷲村大鷲ではサッシ工場が全壊、各地で孤立する地区が続出し、生活物資が届かない状態が続いた。


 12日現在の積雪量は次のようである。
河合村290B・宮川村285B・神岡町220B
白川村429B・高鷲村360B・徳山村270B

 18日には、奥美濃地方の雪は一段落したが、負傷者十数名のほか、建物の全半壊が50棟以上にのぼり、農業関係・山林などの被害をあわせると、50億円を突破すると推定される。