関市で、刃物作りが行われるになったのは今から780年ほど前です。元重という刀祖(とうそ)が、関に移り住み、刀鍛冶(かたなかじ)を始めました。関には、刀作りに必要な良質の土と松炭、長良川と津保川の水があったので、多くの刀匠(とうしょう)が集まるようになったことが関の刃物作りの始まりです。「折れず曲がらずよく切れる」と言われ、関の刃物は全国に広まっていきました。 　刀を使う武将のいない今でもその伝統は、現在の刀匠に受けつがれています。 　また、現在では、ほうちょう、ナイフ、つめ切り、かみそり、はさみなどで全国でも有名な刃物産地になっています。